「神のない子」の感想
神のない子
かみのないこ
初出:「文藝春秋」文藝春秋新社、1961(昭和36)年10月1日

室生犀星

分量:約29
書き出し:ミツは雨戸に鍵をかけて出かけたが、その前に勘三も仕事に出かけた。あん子は晝まで表に出て、土橋の石に日の當る光の加減を見て、母親が食事の用意に歸つて來るすがたを、町端れから、町の方に眺めた。ミツは雨戸を開けあん子に飯を食べさせ、自分も食べ、やはり晝に戻る勘三にも食べさせた。三人の食事が終ると、あん子はまた表に出た。母親のミツは雨戸に鍵をかけあん子に眼もくれないで町の方に往つた。あん子が何時も閉め出さ...
更新日: 2021/04/01
b53e79cfe52cさんの感想

白痴娘を持った親の気苦労や父親の分からない子供を産む娘を庇う気持ちに至った両親に人間の持っている根源的な優しさを感じホッとさせられる。

更新日: 2021/03/28
いちにいさんの感想

全部読まねば良さはわからん作品。白痴の恋って処だが、親が世間体を気にする気持ちは実存なんだと思う。生んだ我々の責任。生まれた子や間違って生まれてくるそのまた赤ん坊にも罪はない。