「思ひ出す牧野信一」の感想
思ひ出す牧野信一
おもいだすまきのしんいち
初出:「文学界」1936(昭和11)年5月号

中原中也

分量:約7
書き出し:牧野信一が縊死した。原因が何であるか、私は知らない。新聞に拠れば、神経衰弱が原因だし、宇野女史との恋愛なぞといふことも一寸載つてゐたが、どれも直ちに信じる気にはなれない。仮りに正しく神経衰弱が原因だつたとしても、単純な受験生のそれではあるまいし、その神経衰弱の因つて来た所を考へてみたくなる。恋愛の方はといへば、てんで問題にしたくはない。牧野さんといふ人は、恋愛に殉じる態の純情家といふものとは遙かに...
更新日: 2018/09/24
いちにいさんの感想

牧野と言えば、ゼーロン、くらい読んでいたと思うが、ストーリーに記憶がない。印象の薄い小説を書く作家なのだろう。中也と親交が少しあったとは知らぬが、あらためてゼーロンを読んでみようと思った。