「たま襻」の感想
たま襻
たまだすき
初出:「武蔵野 第二編」今古堂、1892(明治25)年4月17日

樋口一葉

分量:約45
書き出し:上の一をかしかるべき世《よ》を空蝉《うつせみ》のと捨《す》て物《もの》にして今歳《ことし》十九|年《ねん》、天《てん》のなせる麗質《れいしつ》、をしや埋木《うもれぎ》の春《はる》またぬ身《み》に、青柳《あをやぎ》いと子《こ》と名《な》のみ聞《きゝ》ても姿《すがた》しのばるゝ優《やさ》しの人品《ひとがら》、それも其筈《そのはず》昔《むか》しをくれば系圖《けいづ》の卷《まき》のこと長《なが》けれど、徳...
更新日: 2025/12/13
艚埜臚羇1941さんの感想

  みなしごである 娘は 家来筋の男と 武士の間で 恋の 鞘当ての 渦中に おちてしまう。題名に 含まれる 襷は 両肩を 暗示しているとも 思われる。今では 珍しい 総ルビ 仕立てが なんとも 煩わしく 筋立ても 月並みで 読み進む につれ 罰ゲームの ように おもわれて しまった。ただ ルビの功績は 否定できず 漢字の 読み方は ルビから 倣ったという 人に あったことは あることはある。日本語を 学習している 海外の 熱心家に とっても ルビは 助けに なるかもしれない。自分の 都合だけで 物事を 断定的に 判断して しまうのは 文章好きの 恥かもしれないと 自省した。