「たま襻」の感想
たま襻
たまだすき
初出:「武蔵野 第二編」今古堂、1892(明治25)年4月17日

樋口一葉

分量:約45
書き出し:上の一をかしかるべき世《よ》を空蝉《うつせみ》のと捨《す》て物《もの》にして今歳《ことし》十九|年《ねん》、天《てん》のなせる麗質《れいしつ》、をしや埋木《うもれぎ》の春《はる》またぬ身《み》に、青柳《あをやぎ》いと子《こ》と名《な》のみ聞《きゝ》ても姿《すがた》しのばるゝ優《やさ》しの人品《ひとがら》、それも其筈《そのはず》昔《むか》しをくれば系圖《けいづ》の卷《まき》のこと長《なが》けれど、徳...
更新日: 2025/10/20
艚埜臚羇1941さんの感想

  みなしごである 娘は 家来筋の 男と 武士の 間で 恋の 鞘当ての 渦中に おちてしまう。題名に 含まれる 襷は 両肩を 暗示していると 思われる。今では 珍しい 総ルビ 仕立てが なんとも 煩わしく 筋立ても 月並みで 読み進む につれ 罰ゲームの ように おもわれて しまった。