「文学に関係のない文学者」の感想
文学に関係のない文学者
ぶんがくにかんけいのないぶんがくしゃ

中原中也

分量:約2
書き出し:陽気な文学をといふ声がするが、では陽気とはいつたいどんなことなのだらう。誰しも陰気よりは陽気の方が凡そ好きなのに相違はないのに、「陽気な文学を」といふのが一つの文学上の提案となるためには少しくましな何事かであらねばならぬ。ところでさういふ声をよく聴き分けてみると、何事でもない場合が大部分である。今仮りに某が、興味を以て是々の文学書を読んだり、是々の作品を物したりして暮してゐるとして、其処へもつてき...
更新日: 2025/02/16
65c8aadc88adさんの感想

雙喜  自称 詩人でも なんだかなあと 読み手に 想わせてしまう 書き手は 珍しくも ない。筋立て だけが 関心事で 詩味を 等閑視する 読み手も 腐るほど いる。そういう 業界 なんだから たまに 目先の 変わった ことを 口走る お方も いて 一石を 投じたく なるのは 無理も 無いのでしょう。 

更新日: 2022/03/02
653a203a008dさんの感想

文学を楽しめなくて、声が大きい。そんな輩が「評論家」などの肩書を借りて世間に影響を与えている。 そんなことを言っているのでしょうか。 陰鬱な小説も楽しめるようになりたいものです。

更新日: 2016/06/23
芦屋のまーちゃんさんの感想

文学をほんのすこしかじった輩が 文学者、評論家、批評家の真似事をするのが許せないらしい。 また、そうした輩が大衆受けするのが 腹立たしいようだ。 大衆のほとんどが素人だから仕方ない。陰気よりは陽気な方がイメージはイイ。 文学は主人公やその周辺人物が自殺したり病死する。なかなかハッピーエンドのストーリーにはならない。 だから、 「陽気な文学を!!!」という提案はまんざらでもない。 ところが、中也は許せないのだ! そういう輩も大衆も。

更新日: 2015/09/28
ジローさんの感想

中也は繊細なので特に無神経で押しの強い輩には傷ついたんでしょうねェ。 かわらづたいの並木の陰に秋はうるわし女の瞼 泣きもいでなん空のうるみ 昔の馬のひずめの音よ・・・ 中也はいいですね~。