「宮沢賢治の世界」の感想
宮沢賢治の世界
みやざわけんじのせかい
初出:「詩園」1939(昭和14)年8月号

中原中也

分量:約2
書き出し:人性の中には、かの概念が、殆んど全く容喙出来ない世界があつて、宮沢賢治の一生は、その世界への間断なき恋慕であつたと云ふことが出来る。その世界といふのは、誰しもが多かれ少かれ有してゐるものではあるが、未だ猶、十分に認識対象とされたことはないのであつた。私は今、その世界を聊かなりとも解明したいのであるが、当抵手に負へさうもないことであるから、仮りに、さういふ世界に恋著した宮沢賢治が、もし芸術論を書いた...
更新日: 2020/10/12
19双之川喜41さんの感想

 もし 賢治が芸術論を書いたら。 面白いと 人は苦虫潰した顔をし やがて にっこりする。 苦虫が 芸術で にっこりは 生活である。 二頁しかないけど 難解で わかったような わからんような気がする。

更新日: 2015/12/08
c701ca58f10fさんの感想

名辞(=名詞?)が浮かぶ前が芸術ということは、言葉なんか知らないほうがずっと有利に芸術ができる。赤ん坊のようなまなざしというか。たしかに宮沢賢治の詩にはそんなところがある。