中原中也
もし 賢治が芸術論を書いたら。 面白いと 人は苦虫潰した顔をし やがて にっこりする。 苦虫が 芸術で にっこりは 生活である。 二頁しかないけど 難解で わかったような わからんような気がする。
名辞(=名詞?)が浮かぶ前が芸術ということは、言葉なんか知らないほうがずっと有利に芸術ができる。赤ん坊のようなまなざしというか。たしかに宮沢賢治の詩にはそんなところがある。