「故郷七十年」の感想
故郷七十年
こきょうしちじゅうねん
初出:「神戸新聞」神戸新聞社、1958(昭和33)年1月9日~9月14日

柳田国男

分量:約648
書き出し:起筆の言葉神戸新聞は今年満六十年を迎えるという話である。人間でいえば還暦というわけであろう。ところが初めて私が生れ故郷の播州を出て関東に移ったのは、それより十年以上も古い昔のことであった。それから私の心身がだんだん育って行くにつれ、私の眼が全国的に拡がり、世界中のことにも関心を引かれるようになったことに不思議はない。しかしそれでも幼い日の私と、その私をめぐる周囲の動きとは八十余歳の今もなおまざまざ...
更新日: 2021/03/26
93acfa619850さんの感想

柳田国男氏と同郷の老人です。 同氏は民族学者であるくらいの認識でしたが、その交友録の深さに驚いています。播磨地区は東中西播と三地区に別れ微妙にそれぞれ少しずつ違いがありますが、西播磨出身の小生には今一つ近寄れないような雰囲気があります。交友録を見れば近寄ることが出来ないような垣根を感じますと書くと 凡人の僻みとなるでしょうか。