「三等車の中(スケッチ)」の感想
三等車の中(スケッチ)
さんとうしゃのなか(スケッチ)

中原中也

分量:約5
書き出し:疲れてゐるのに眠られぬ。車室の中は満員である。棚の上もトランクや土産物で一杯である。僕の連れの男は僕の丁度直ぐ前の席に、もう先刻から眠つてゐる。汽車が東京を出発してから、二言三言言ひかはしたばかりである此の男は、節野と云つて、外国語学校の夜学で知合ひになつた男である。午後の五時から七時までのその夜学では、生徒は勤め人かそれとも他の学校に席を有してゐるものであり、如何にもみんな一寸顔を出してゐるとい...
更新日: 2025/08/17
艚埜臚羇1941さんの感想

 夜行列車の 中で 胸を はだけて 赤子に 乳を 含ませる。赤子は  頻繁に 泣きわめく。どちらまでと 話し 掛けられても 返事も しない 旅客も いる。スケッチなので 焦点 定まらず 高齢者の 繰り言風では ある。