「古本屋」の感想
古本屋
ふるほんや

中原中也

分量:約4
書き出し:夕飯を終へると、彼はがつかりしたといつた風に夕空を眺めながら、妻楊子を使ひはじめた。やがて使ひ終つてその妻楊子を彼の前にある灰皿の中に放つた時、フツと彼は彼の死んだ父親を思ひだした、その放る時の手付や気分やが、我ながら父親そつくりだつたやうな気がした。続いて、「俺も齢《とし》をとつたな……」と、さう思つた。それから彼は夕刊をみながら、煙草を吹かすのであつた。年来の習慣で、彼は夕飯を終へると散歩に出...
更新日: 2025/02/16
65c8aadc88adさんの感想

雙喜  図書館の 利用者の 悩みは 延長が 可能とはいえ 一定の 期間に 読み切らなければ いけない ことかもしれない。古書店で 購入して ゆっくりと 読了を みはからって 再度 古書店に 売る。これを 繰り返す。利点は 課金されるけど 時間 縛りは無い。蔵書が 増え続ける 事はない。古書が 回ると 書店も 潤う。このやり方は 自画自賛 ではないが 我ながら 気に入っている。諸賢に お勧め する 次第である。

更新日: 2025/01/27
8eb05d040692さんの感想

古本屋、最近は行かなくなったけど、前はたまに覗いたりしてました。たまに怪しい本が置いてあったりで面白かったです。 ちなみにCMをやってるような大手古本屋ではありません。商店街にあった、ちょっと埃っぽい古本屋です。

更新日: 2024/04/18
19双之川喜41さんの感想

 古書店は 手近な 金策手段として 私も 利用することは たまに あった。質屋は 公益質屋であっても なんとなく お世話になるには 敷居が高くて 少しばかりの 勇気が 必要と 感じた。何を 売るか 蔵書に 対する 思い入れと どう 折り合いを つけるかは そこそこ 面倒な 葛藤なので すんなりとは いかない。中也の 逡巡する思いが 伝わってくると 感じた。

更新日: 2022/03/19
3afe7923d6ecさんの感想

ついに手持ちの金が尽き、とにかく幾らでも構わないから、古本屋に本を売って金を作ろうと、中也は、2冊の本をチョイスした。 そして、家を出て商店街を歩き、古本屋にたどり着く。 しかし、その古本屋の親爺と本を売る交渉を始めるような様子はないし、そもそも、家を出るときに、売ると決めたあの2冊の本を手にしていたのだろうか、はっきりとは、書かれていない。 あのときは、後日、売ろうと思って探しただけのことだったのだろうか、どうにも気になる。 それにあの2冊とは、具体的になんという書名なのかも明らかにされてないので、それも気になる。 だって、中也がどんな本を読んでいたかも、すごく気になるじゃないか。 自分などは、ずっと以前、古本屋に本を売るということが、いかに大きなストレスになるかを知って、それ依頼、読み終えた本は、近所の図書館のリサイクル棚に、そっと置いてくることにしている。 聞くところによると、正面から堂々と持ち込むと、あれはあれで、なんやかや手続きとかが、結構、面倒臭いらしいのだ。 それでも、読み終えて少しは愛着の生じた本を、目の前で100円、200円と買い叩かれるのを、じっと見ている惨めさよりかは、なんぼマシだかしれない。 そうした雑念に囚われているうちに、なんとなく分かってきた、中也も本を売ることの煩わしさに心底うんざりしていて、細かい描写をはしょったに違いないと。 でも、値段や書名はともかく、売ったことくらいは、書いてくれてもよかったんじゃないかと思った次第。 でも、こういうの、なんか好きだ。

更新日: 2018/07/21
38e38d5d67bbさんの感想

お大名ではなく、お題目ですね。 だから日蓮じゃないとならない訳です。

更新日: 2018/07/03
いちにいさんの感想

何か、中途半端に終わってしもうたな。もう一捻りあってもよさそうに。 日蓮宗で終わる必要もなかろうに。 しかし、古人は本を売って金に替えるんやな、ほんまに!スマホもなけりゃ、つまらんだろうに!本売って電車賃にしてでも知人と話がしたいのだろうよ。けんど、ついつい古本屋のオヤジに捕まってもうた。あしからず!