「或良人の惨敗」の感想
或良人の惨敗
あるりょうにんのざんぱい
初出:「面白倶楽部」1926(大正15)年2月

佐々木邦

分量:約19
書き出し:日本はアメリカよりも自由国である。小学校で進化論を教えても問題にならない。しかし鳥居氏《とりいうじ》の家庭では、「お母さん、僕も先祖は猿でしょうかね?」と十歳になる惣領《そうりょう》息子が尋ねた時、日頃貞淑な夫人が、「何うだろうかね。私はお前のお父さんの親類のことは知らないよ」と答えたので、夫婦の間に一場の波瀾が持ち上った。長火鉢を隔てゝ夕刊を読んでいた主人公は、「変なことを言うじゃないか?」と覚...
更新日: 2019/11/04
19双之川喜41さんの感想

「先祖は、猿?」「父さんの親類のことは知らない」波瀾の開始。 隠れて 盆栽.▫碁盤を買う。 妻は 腹をたて羽織を誂える。 大正時代の夫婦喧嘩。 世界的なユモア作家に なり得た人による文と思った。