「四十不惑」の感想
四十不惑
しじゅうふわく
初出:「講談倶楽部」大日本雄辯會講談社、1952(昭和27)年1月

佐々木邦

分量:約32
書き出し:綺麗なタイピストの群僕が満四十になった時、妻は尾頭つきで誕生日を祝ってくれて、その席上、「四十にして惑わずと申しますからあなたももう惑わないで下さいよ」と註文をつけた。「おれは今までだって惑ったことなんかないよ。停年まで今の会社にいる」「迷わないで下さいってことよ」「それだからさ。このまゝ頑張っていれば、重役のお鉢が廻って来ないものでもない」「その方じゃないわ。分りやすく言えば、女に迷わないで下さ...
更新日: 2021/05/09
b53e79cfe52cさんの感想

この本のキーワードは 「40にして惑わず」という孔子の言葉。ここでは女性に惑うなという事に限定してユーモアたっぷりに描いているサラリーマン小説。今は殆ど死語かな…。