「変人伝」の感想
変人伝
へんじんでん
初出:「日の出」新潮社、1934(昭和9)年8月

佐々木邦

分量:約27
書き出し:「勉強しないと、東京の叔父さんのところへやってしまいますよ」僕が中学生の頃、母は然《そ》う言って驚かすのが常だった。叔父は母の弟だ。父は女学校の先生だけれど、叔父は高等学校の先生だから尚お豪《えら》いことになっていた。しかし父に言わせると、叔父は変りものだった。「叔父さんは学者でしょうね?」と僕は母に訊いて見た。「今に博士になりますよ」「もうなっても宜《い》い時分じゃありませんか?僕が小学生の頃か...
更新日: 2021/10/26
ハルチロさんの感想

この作品に登場される「変人」さんは、“専門分野偏愛者”で“偏屈”な「変人」です。考えてみると、自分自身も含めて私の知り合いの何人かは、多少なりとも、このような「変人」気質があるように思われます。身近に、このような「変人」さんと同類の知人を持っている私には、面白い作品でした。

更新日: 2021/08/17
0b8daab09b57さんの感想

クスッと笑えいたい時に。