「ある幸福」の感想
ある幸福
あるこうふく

マンパウル・トーマス

分量:約31
書き出し:静かに!ある魂の中をのぞいて見ようと思うのだ。まあいわば大至急で、通りすがりに、ほんの五六ペエジの長さだけだが。なにしろわれわれはおそろしく多忙なのだからね。フロレンスから、古い時代から、われわれはやって来たのだ。あっちでは、最後の厄介な事件が持ちあがっている。それが片づいたら——さあどこへ行くかなあ。宮廷へでも、どこかの王城へでも行くか——誰が知ろう。ふしぎな、微光を帯びた事柄が、まさにまとまり...
更新日: 2022/04/04
19双之川喜41さんの感想

 ハリイ男爵は こともあろうに 結婚指輪を 巡回舞踊団の女に あげてしまう。それを見ていた アンナ夫人のもとに 馬鹿な流浪の女(ダンサー)が その指輪を持って 夫人の手に 接吻をしに来た。しばし アンナ夫人は 有頂天になる。幸福の かすかな 旋律と陶酔に対する 憧憬が心に触れることがある とする。心理描写が  やや  くどいように思った。

更新日: 2019/05/13
マギーさんの感想

愛慕と嫉妬。アンナ夫人と燕と夫。 愛している人の愛しい態度なはずなのに、それが自分にではなく若く魅力的な女性に行われている場合、なんと嫌な感情が湧き上がってくることか。 妻は辛いけど、でも、若い女性もそれをわかっている。だって、彼に関心はないのだから。

更新日: 2018/01/27
芦屋のまーちゃんさんの感想

A(男)とB(女)とC(男)とD(女) AとBは夫婦 CとDは若者 Aは権力者 パーティー(社交界、舞踏会)にて AはDに寄り添う(セクハラ) Bも目撃者 Bは通常は許すがDが美しすぎたので 嫉妬に変わった DはCに心を奪われていた Cは無関心 Bはエスケープ DもBの後を追った DがBに謝罪 Bは感激、幸福 BもDも女 女は「受動的」愛しか許されてない 女は心の中でしか男を選べない

更新日: 2015/07/17
7f4a0e1743b9さんの感想

最後が予想外な様な感じでした。