最後のオチまでは子供の教訓書かもと。笑えますね。
サキらしいブラックユーモア。大団円?と思いきや、意表を突く結末。
やっぱりサキは面白い。
土地のことでけんかするよりも、面白いことがたくさんある。 本当にその通りだと思う。それに気づけた時は・・・
神様がいるなら、二人にもう少しだけ幸福な結末を。
青空文庫で唯一のサキの短編です! 途中から不穏な空気は漂っていましたが、最後の一言でなんとも言えない空しさを感じました。
Interloperを辞書でひくと ①侵入者 ②無関係なのに自己紹介をして入りこもうとする人 ③他人事に出しゃばる人 とある。 「第三者」という訳はない。 それでは、第三者とは誰か? 二人の地主が土地の所有権争いをしている。Gが裁判で勝訴し土地所有権者となったが、敗訴したZがその土地に侵入してくる。互いに憎悪を相手に抱く。 ところが、その土地(森)で二人とも遭難する。木が二人に倒れてきて、動けなくなったのだ。当事者だけなので、最初は相手を殺しても誰にも知られないと互い思っていたが、やがて二人は仲直りする。助けを呼ぶ。互いの部下たちがいるはずだったが、現れたのは、第三者だった! 答えは、読め!