「大つごもり」の感想
大つごもり
おおつごもり
初出:「文学界」1894(明治27)年12月号

樋口一葉

分量:約30
書き出し:上井戸は車にて綱の長さ十二|尋《ひろ》、勝手は北向きにて師走《しはす》の空のから風ひゆうひゆうと吹ぬきの寒さ、おお堪えがたと竈《かまど》の前に火なぶりの一|分《ぷん》は一|時《じ》にのびて、割木ほどの事も大台にして叱《しか》りとばさるる婢女《はした》の身つらや、はじめ受宿《うけやど》の老媼《おば》さまが言葉には御子様がたは男女《なんによ》六人、なれども常住|家内《うち》にお出《いで》あそばすは御総...
更新日: 2020/10/12
19双之川喜41さんの感想

 昔は 年2回の 支払であった こともあり 特に貧乏人にとっては 想像以上に 切実な問題であったと聞く。 受け取りに来る弟に 渡さなければならない  ささやかな生活費を こともあろうに 大晦日の当日になって 反故にされたのでは 奉公人である姉は  盗むしか他に方法はない。 貧困家庭の悲しみが 胸に迫る。

更新日: 2017/06/29
b9ef941530ccさんの感想

樋口一葉の大つごもりは、ござんすの口語文と古文の入り交じり。内容は江戸時代劇風のつまらん話。