「山浦清麿」の感想
山浦清麿
やまうらきよまろ
初出:「講談倶楽部 臨時増刊」大日本雄弁会講談社、1938(昭和13)年9月

吉川英治

分量:約129
書き出し:小諸の兄弟一『のぶ。——刀箪笥《かたなだんす》を見てくれい』袴《はかま》の紐《ひも》を締め終って、懐紙、印籠などを身に着けながら、柘植嘉兵衛《つげかへえ》は、次の間へ立つ妻の背《うしろ》へ云った。『——下の抽斗《ひきだし》じゃ。この正月、山浦真雄《やまうらさねお》が鍛《う》ち上げて来た一腰があるじゃろう。二尺六寸ほどな物で、新しい木綿《もめん》に巻き、まだ白鞘《しらさや》の儘で』『ございました。こ...
更新日: 2019/06/23
cea53b06ef41さんの感想

筋書きが大変面白かったです。松代の町並み描写、江戸四谷界隈の風情、固山宗次との関わり等がもう少し触れられていたら更に厚みある歴史小説になっていたのではと思います。しかし刀好きな私としては楽しく読ませて頂きました。ありがとうございました。