割と史実の将門に近いのではと思う作品。 主人公なのに英雄視するわけでなく右往左往する姿が人間味ありますね。 大河ドラマの風と雲と虹との将門像も好きですが。
平の将門という人は歴史上かなり歪曲されて語り継がれてきたことがわかりました。実際は心優しい人物であるにもかかわらず、不器用がゆえに、逆賊扱いされていたことが良くわかりました。別の時代に生まれていたら、彼の人生も違っていたことでしょう。
平将門に対する怨霊伝説がなぜ生まれたのかを垣間見ることができた気がする。長いと思わず一気に読むことができ、とても面白かった。
面白かった。長さを感じさせない作品だった。叔父や大叔父から父親の財産を奪われた将門が、ささやかな幸せ安寧を求めて奮闘していく程に跳ね返されついには大反逆人、朝敵となり討たれるまでを描かれている。
生きている時も死んでからも周りの人間によって別の将門像が作られていた。本当の将門とは、首塚に参っても暖かく迎えてくれて、そこで涙が自然に出てくるような、そんな人物であったのかもしれないと、この作品を読みながら初めて首塚で出会った彼を思い出した。
今まで平良の将門について名前は聞いてはいましたが時の朝廷に逆らったためあえなく馬上で一本の矢によって最後を迎えたということが解りました。色々な地方で祀られていることが解りました。今度その様ところに出会いましたら拝んできます。