「奇談クラブ〔戦後版〕」の感想
奇談クラブ〔戦後版〕
きだんクラブ〔せんごばん〕

09 大名の倅

09 だいみょうのせがれ初出:「月刊読売」1947(昭和22)年7月

野村胡堂

分量:約28
書き出し:プロローグその夜の話し手|遠藤盛近《えんどうもりちか》は、山羊※《やぎひげ》の萎《しな》びた中老人で、羊羹《ようかん》色になった背広の、カフスから飛出《とびだ》すシャツを気にし乍《なが》ら、老眼鏡の玉を五分間に一度位ずつの割りで拭き拭き、見掛けに依《よ》らぬ良いバリトンで、こう話し始めました。「私の話はさしたる奇談ではありませんが、旧式の道徳観からすれば少しく途方も無いのです。旧《ふる》い秩序と常...
更新日: 2019/06/03
ハルチロさんの感想

本作品は、“奇談”とも言えるし、勧善懲悪の冒険譚とも言えよう。『大名の倅』ーー若様ーーの恋と冒険、正義と義理の狭間の葛藤が、話を構成している。愚生は、こういう話が結構好きである。この作品が、もしも、曾ての「東映時代劇映画」ーーチャンバラ映画ーーの作品であったならば、DVD化してほしい位である。

更新日: 2015/12/28
奥津棄戸明さんの感想

面白かった