12 乞食志願
野村胡堂
歴史的背景や身分制度をよく理解されている方にとっては、本作品は、正しく“奇談”と断じられることと思います。愚生がごとき俗物には、本作品を“奇談”と言うよりは、現代風時代劇の脚本の如く感じて読了してしまいました(だから“奇談”なのであろう)。しかし、本作品登場のヒロインのような方が、もし、居たならば、是非お付き合いしたいものです。
この作家の話は、武家社会の馬鹿馬鹿しさを語った話が多いな