14 第四次元の恋
野村胡堂
“奇談”というよりは、“恋”の拗れがもたらす最悪の結末が書かれた実話のような作品であると感じました。“第四次元”の世界と「夢」が直結しているとの発想は、“奇談”ではあるが、空想科学的要素が強く感じられる。しかし、科学的に考える四次元の世界と本作品の描写は、少々違うように思える。本作品の展開は、“恋”がもたらす人格崩壊に係る精神分析、心理分析の方が色濃く出ているように感じました。そう言った点で見ると、面白い作品かもしれません。
そんなものです。