「奇談クラブ〔戦後版〕」の感想
奇談クラブ〔戦後版〕
きだんクラブ〔せんごばん〕

17 白髪の恋

17 はくはつのこい初出:「サロン 特選小説集別冊一輯」1948(昭和23)年3月

野村胡堂

分量:約31
書き出し:プロローグ吉井明子《よしいあきこ》夫人を会長とする奇談クラブの席上で、話の選手に指名された近江愛之助《おうみあいのすけ》は、斯《こ》んな調子で語り始めるのでした。「これは決して世間並の奇談ではありません。話の中には妖怪変化が出て来るわけでもなく、常識を超越した不思議な事件が起るわけでもないのです。ただ併《しか》し、私はその様な道具立のおどろおどろしき物語よりも、此世《このよ》の中には、もっともっと...
更新日: 2021/01/04
19双之川喜41さんの感想

 高齢者 介護施設でも  老人の 三角関係の 騒ぎは  後を絶たないと聞くので  わざわざブラジルから  初恋の人を 探しに  来日 するなどは あるかもしれないけど  カルガモの刷り込みではないので  年寄りは 妄想▫思い込みなどを  諦めなければいけないのではなかろうか。

更新日: 2019/06/17
ハルチロさんの感想

当時の時代背景や社会情勢を考えると、本作品の展開は、立志者の情熱や人間の情愛の深さがもたらした冒険“奇談”と見られるのかもしれない。だが、現代風に見れば、偏愛的老いらくの恋と言うか、老害的ストーカー行為と言うか、個人的には、少々侘しいものを感じる作品です。結末は、少々ミステリアスで面白いと思います。

更新日: 2015/04/27
15ad1b173e12さんの感想

おもしろかったけど、オチがよわい気もする。