「源頼朝」の感想
源頼朝
みなもとよりとも
初出:「朝日新聞」1940(昭和15)年1月~10月

吉川英治

分量:約849
書き出し:雪千丈一「佐《すけ》どの」「佐どのうっ」「おおういっ」すさぶ吹雪《ふぶき》の白い闇にかたまり合って、にわかに立ち止まった主従七騎の影は、口々でこう呼ばわりながら、佐殿のすがたを血眼《ちまなこ》でさがし始めた。「見えぬ」「お見えなさらぬ」「つい黄昏時《たそがれどき》、篠原堤《しのはらづつみ》へかかる頃まではたしかに、われらの中にお在《わ》したものを」暗然と、求める術《すべ》を失った眼は、ただむなしく...
更新日: 2019/10/17
19双之川喜41さんの感想

 今も 世界のあちこちで見られる殺戮(さつりく)は 殺し合いという意味では  武士の戦闘と 基本的にはかわりがなく 美化したり大義を持ち出したりしても 白々しい 虚しさが残る だけではある。 時代背景を見れば いささかの 意義は ないわけではなかったと しなければ ならないだろうけれど 情けないと思う ばかりである。