「丹波篠山」の感想
丹波篠山
たんばささやま

平野零児

分量:約6
書き出し:「あなた、お国は?」と聞かれる度に、私はちょっと自分で苦笑し乍ら、ためらうような調子で答える。「丹波篠山ですよ」と、別に丹波篠山で生れたからとて、少しも卑下する理由はない、それなのに、ついこんな調子になるのは何故だろう。丹波篠山は、成程山間の都会だ。しかし日本のような山獄が、全土の脊骨となって貫いているような地形の国では、山間の都市や村落は無数にある。篠山だけが山間の部落ではない。然もわが篠山は、...
更新日: 2022/09/01
19双之川喜41さんの感想

 朽木司(史は 誤りか)郎という 郷土史研究家が 篠山を 扱っている文人を 紹介している。島崎藤村-井伏鱒二-竹中郁-河盛好蔵-吉川英治-バーナード・リーチである。著者は 猿が 多いのかと 聞かれると 少ないので 鬼の子を 庭で 飼っていると うそぶくことに している という。恐るべき 篠山愛である。