「セトナ皇子(仮題)」の感想
セトナ皇子(仮題)
セトナおうじ(かだい)
初出:「中島敦全集 第四巻」文治堂書店、1959(昭和34)年6月刊

中島敦

分量:約5
書き出し:メムフィスなるプタの神殿に仕うる書記生兼図案家、常にウシマレス大王に変らざる忠誠を捧ぐる臣、メリテンサ。謹んで之《これ》を記す。この物語の真実なることを、あかしし給う神々の御名は、鷹神ハトル、鶴神トト、狼神アヌビス、乳房豊かなる河馬神アピトエリス。百合の国上|埃及《エジプト》の王にして、蜂の国下埃及の王、アモン・ラーの化身、輝けるテーベの主、ウシマレス大王の一子セトナ皇子は、夙《つと》に聡慧の誉れ...
更新日: 2022/04/10
19双之川喜41さんの感想

 「無くても良かったろろうに」と言う疑問は あらゆる事にたいして おきてくる。 本源的な 疑念は 拭いさりようがない。 皇子は ど壺にはまった。 振り切れなかったセトナが 痛々しいと感じた。

更新日: 2020/07/30
のえさんの感想

中島敦の書くこうした根源的な知や世界への問いかけが好きです

更新日: 2019/11/28
b9ef941530ccさんの感想

中島敦のセトナ皇子は古代エジプトの話。中島敦の南洋諸島の地元民の話か、外国の短篇エッセイがちょくちょくあるが、どれもあまり面白くない。

更新日: 2017/01/26
8b6ee49881e7さんの感想

短い!けれども人がふとした時に陥る深淵がよく現されてる。