「赤膏薬」の感想
赤膏薬
あかこうやく
初出:「オール讀物」1931(昭和6)年10月号

岡本綺堂

分量:約10
書き出し:今から廿二三年前《にじゅうにさんねんぜん》に上海《シャンハイ》で出版された「騙術奇談《へんじゅつきだん》」といふ四巻の書がある。わが読者のうちにも已《すで》に御承知の方もあらうが、古来の小説随筆類のうちから詐欺的犯罪行為に関する小話《しょうわ》を原文のまゝに抜萃《ばっすい》したもので、長短百種の物語を収めてある。そのうちに「銀飾肆受騙《ぎんしょくしじゅへん》」といふ一話がある。金銀の飾物《かざりも...
更新日: 2025/05/19
65c8aadc88adさんの感想

雙之川喜1941  膏薬を 眼に 貼り 付けて 金を 盗む 強盗の 話しである。似た ような 話しが 上海で 出版された 本にも 収録 されていた とある。 

更新日: 2022/03/01
19双之川喜41さんの感想

 題意は 強盗の 手口を  説明したものである。 中国では  膏薬(こうやく)を 人の口に 貼り付けて強盗を 働き  日本の 江戸時代には 膏薬を 目に貼り付けて狼藉(ろうぜき)を働く。 事実そのままで  事実から は 離れていない と 注釈がつき なにやら もっと 盛り たいようではある。 著者は和洋の 典籍(てんせき)に も 造詣(ぞうけい)が深いことに感心する。