「小夜の中山夜啼石」の感想
小夜の中山夜啼石
さよのなかやまよなきいし
初出:「婦人倶楽部」1923(大正12)年7月号

岡本綺堂

分量:約18
書き出し:秋の末である。遠江国《とおとうみのくに》日坂《にっさか》の宿《しゅく》に近い小夜《さよ》の中山街道《なかやまかいどう》の茶店《ちゃみせ》へ、ひとりの女が飴《あめ》を買ひに来た。茶店といつても型《かた》ばかりのもので、大きい榎《えのき》の下《した》で差掛《さしか》け同様の店をこしらへて、往来《ゆきき》の旅人を休ませてゐた。店には秋らしい柿や栗がならべてあつた。そのほかにはこの土地の名物といふ飴を売つ...
更新日: 2025/09/02
艚埜臚羇1941さんの感想

  夜泣きは 赤子の 得意技で あろう。そこから 出達して  膨らませた 言い伝えは 名所絵図 等でも 取り上げられ 様々な 見立てが 世上 流布して おり 旅の妊婦に 対する 鎮魂の 優しい 想いが 伝わって くると 感じられた。