雙之川喜1941 聞くところに よると 千葉県から 富嶽を 望むと 県内の 目立つ 山々は 鋸山 くらいなので 富嶽の 雄姿が はっきりと 何処から でも 認め られる らしい。これに 反して 帝都 東京 からは さえぎる ものが 少なからず あるので むしろ 富士見の 名所 なるものが あちこちに 散在 している。丹沢 山塊 越しに 富嶽を望すると 頭頂部だけが やっと 視認 できることが あったりする だけである。
大正時代に帝都東京の高台、高所から眺められる山々を解説された作品です。この作品は、雑誌等に掲載、発表された物が、いくつか収録、編集されています。作品中に挙げられている70座程の山の名称のうち、愚生が知っているものは一割五分程度で、その内、実際に上ったことのある山はほんの4座に過ぎません。しかも、遠望で山容を言い当てられるのは、「富士山」のみです。愚生には、ただただ感嘆と賞賛を挙げる作品です。