「随筆銭形平次」の感想
随筆銭形平次
ずいひつぜにがたへいじ

15 捕物小説は楽し

15 とりものしょうせつはたのし

野村胡堂

分量:約18
書き出し:一捕物小説というものを、私は四百二三十篇は書いているだろう。その上、近ごろは毎月五六篇は書いているから、幸いに私の健康が続く限り、まだまだこの多量生産は止みそうもない。私が「銭形平次捕物控」という捕物小説を書いたのは、昭和六年ごろで、「オール読物」の創刊と同時であった。最初は勿論六回と十二回でよす積もりであったが、調子に乗って十何年か書き続け(その間半歳だけ休んだが)戦争末期のオールの廃刊までに、...
更新日: 2021/01/04
19双之川喜41さんの感想

 脂汗をながして 嫌々書く小説とは 違い 胡堂は 小説を 楽しみながら 紡ぎだすという。 綺堂の半七の 江戸情緒を 評価する。 人間味溢れる温かさに 救われた人は 少なくないと思う。