「銭形平次捕物控」の感想
銭形平次捕物控
ぜにがたへいじとりものひかえ

126 辻斬

126 つじぎり初出:「オール讀物」文藝春秋社、1941(昭和16)年10月号

野村胡堂

分量:約30
書き出し:一「八、厄介なことになったぜ」銭形の平次は八丁堀の組屋敷から帰って来ると、鼻の下を長くして待っている八五郎に、いきなりこんなことを言うのです。「何かお小言ですかえ、親分」「それならいいが、笹野の旦那が折入っての頼みというのは、——近ごろ御府内を荒らし廻る辻斬《つじぎり》を捉《とら》えるか、せめて正体を突き止めろというのだ」「へッ、へエ——」ガラッ八の八五郎さすがに胆《きも》を潰《つぶ》したものか、...
更新日: 2021/01/04
19双之川喜41さんの感想

 辻斬りを  止められなくなった 武士を 何人かの人が あれこれと止めさせる工夫をするけど 接近戦に弱い平次は  得意の 投げ銭で  仕留める。 かくて お家は  断絶となり  後味の悪い  結末を迎える。胡堂は 登場人物の 一人一人に 愛情を持っていると 感じた。