「銭形平次捕物控」の感想
銭形平次捕物控
ぜにがたへいじとりものひかえ

146 秤座政談

146 はかりざせいだん初出:「オール讀物」文藝春秋社、1943(昭和18)年7月号

野村胡堂

分量:約28
書き出し:一金座、銀座、銭座、朱座と並んで、江戸幕府の大事な機構の一つに、秤座《はかりざ》というのがありました。天正の頃、守随《しゅずい》兵三郎なる者甲府から江戸に入って、関東八州の権衡《けんこう》を掌《つかさど》り、のち徳川家康の御朱印《ごしゅいん》を頂いて東日本三十三ヶ国の秤の管理専売を一手に掌握《しょうあく》し、西日本三十三ヶ国の秤の司《つかさ》なる京都の神《しん》善四郎と並んで、互に侵すことなく六十...
更新日: 2020/08/17
19双之川喜41さんの感想

 秤座は 家康の 御朱印を頂いて 秤を 一手に販売する 権限を持つ。行政に対する 不満を 姑息な手段で 晴らそうとするもので やや 説得力に 欠けると感じた。