「花桐」の感想
花桐
はなぎり
初出:「PHP」1947(昭和22)年4月創刊号

室生犀星

分量:約29
書き出し:女が年上であるということが、女を悲しがらせ遠慮がちにならせる。時にはどういう男の無理も通させるようにするものである。花桐が年上であるだけに持彦《もちひこ》は一層打ちこみ方が夢中であったし、女に対するあらゆる若い慾望のまとも、花桐にあった。甘えて見たり無理無体をいって見たり、ときには唏《すす》り泣きの声を聞くまで理由のないことで責めたりする、それは愛情が痒《かゆ》いところに手のとどかないような気のす...
更新日: 2018/03/28
ec538f32331eさんの感想

静かに流れる妖艶。