「姫たちばな」の感想
姫たちばな
ひめたちばな
初出:「日本評論」1941(昭和16)年3月号

室生犀星

分量:約53
書き出し:はじめのほどは橘《たちばな》も何か嬉《うれ》しかった。なにごともないおとめの日とちがい、日ごとにふえるような一日という日が今までにくらべ自分のためにつくられていることを、そして生きた一日として迎えることができた。日というものがこんなに佳《よ》く橘に人事《ひとごと》でなく存在していることが、大きな広いところにつき抜けて出た感じであった。日の色に藍《あい》の粉がまじってゆく少し寒い早春の夕つ方には、き...
更新日: 2017/10/26
花筏さんの感想

切ない話だった 橘はどんな言動をすれば良かったのだろうか この結末はどうしても避けられないことだったのだろうか