色々と想像はできるけど、真相は霧の中
漁師の重兵衛の 取ってきた獲物には 怪しい爪痕があるので 陰では 狐とか 河童とかの あだ名がついた。ある時 重兵衛は 言葉の不自由な おせんという娘を 養子に貰い 幸せに暮らしていたけど 娘は 無残にも 喉を 食いちぎられて 怪死してしまう。 その後 老猟師は 洲崎(青べか物語の舞台)の沖で 雌の河獺の喉を 締め付けつつ 死んだと言う。明治の始め頃には まだこんな話が 残っていたらしい。
漁師の重兵衛は 出所の怪しい魚を 安く 売りさばいているので 人々は 狐 ▫河童 と陰口を叩いた。 重兵衛は あるとき 言葉の不自由な 女を 養女に貰った。 しばらくは幸せに暮らしていたけど ある時 養女は 喉を食いちぎられて 死んだ。 重兵衛は 養女の仇を討ったけど 相打ちとなっ てしまった 。さてその相手とは という話である。