「日本名婦伝」の感想
日本名婦伝
にほんめいふでん

静御前

しずかごぜん初出:「主婦之友」昭和15年5月号

吉川英治

分量:約34
書き出し:一義経《よしつね》はもろ肌を脱いで、小冠者《こかんじゃ》に、背なかの灸《きゅう》をすえさせていた。やや離れて、広縁をうしろにし、じっと、先刻《さっき》から手をつかえているのは、夫人《おくがた》の静《しずか》の前《まえ》であった。八月の真昼である。六条|室町《むろまち》の町中とは思えぬほど、館《やかた》は木々に囲まれている。照り映える青葉の色と匂いに室内も染りそうだった。——が、静《しずか》にとって...
更新日: 2019/11/09
19双之川喜41さんの感想

 静御前の 飾り気のない  義経と 我が子に対する 愛情は 伺える。 兄から見れば  白拍子狂いの  派手男としか  見えなかったのであろう。 滅び行く者に対する 応援歌は  邦人の  好むところであるかもしれないと感じた。