吉川英治先生は、何故か敷居が高く、本を手に取る機会もなかったので、日本名婦伝は青空文庫で初めて知じました。細川ガラシャ夫人は、なんとなくこんな人だな、と知ってはいましたが、吉川先生が書かれる文章はとても凄くてガラシャ夫人のそばにいて、間近に触れたような気がします。 細川忠興が、教会に行き、子供たちに菓子を与える場面は、本当にガラシャ夫人を愛したのだなぁという心が忍ばれるラストシーンでした。
信仰は弱い者を強くする。
短い小説の中でうまくまとめている。ガラシャの美しい容姿と心が読みとれた。ガラシャの人生を短時間で楽しんだ 。まさに名婦人伝である。