有島武郎
フランスの ある町に 視力が 不自由な男と 片足が 不自由な男が 住んでいた。町の 守護神の 木像は 海賊の 略奪を 避けるために 山の高所に 避難していた。手薄になった 隙に 詐欺まがいの 占い師を にわかに 始めたりして 町人から 財宝を 巻き上げ 私腹を 肥やした。海賊も 来なくなったので 木像が 里帰りしたら 何が 起きたかという 童話の ような 考えさせられる 佳作と 感じた。