「詩二つ」の感想
詩二つ
しふたつ

梶井基次郎

分量:約1
書き出し:秘やかな楽しみ一顆《いっか》の檸檬《レモン》を買い来て、そを玩《もてあそ》ぶ男あり、電車の中にはマントの上に、道行く時は手拭《タオル》の間に、そを見そを嗅げば、嬉しさ心に充つ、悲しくも友に離りてひとり唯《ただ》独り我が立つは丸善の洋書棚の前、セザンヌはなく、レンブラントはもち去られ、マチス心をよろこばさず、独り唯ひとり、心に浮ぶ楽しみ、秘やかにレモンを探り、色のよき本を積み重ね、その上にレモンをの...
更新日: 2025/04/14
猫のにゃんたろうさんの感想

ささやかな愉しみ見ちゃった感じ。もう一遍はそこ沼に入っていく意気込み。これから大変なことを思うと哀しくなる。

更新日: 2024/04/16
19双之川喜41さんの感想

 周知の散文があり 韻文もある。どちらが 良いかは 野暮な 発問であり 熟読すると 文学者の 頭のなかを 覗き見たような気がしてきた。二つ目の 詩は 空(から)の 敷島(煙草)の箱に マッチの火を つけるのが 梶井は 我が 病める肺の 行く末のようにも 感じてしまう。印象的であると 想った。

更新日: 2021/12/05
いちにいさんの感想

小説「檸檬」の丸善シーンの詩バージョンがあったなんて知らなかった☺️

更新日: 2020/07/30
5a51baabdac6さんの感想

丁度「檸檬」読了後に触れたので、良かった

更新日: 2015/11/14
イリュージョン亭チェリスさんの感想

レモンの色彩、匂い!