「正直者」の感想
正直者
しょうじきもの
初出:「新著文藝 第一卷第四號」弘文社、1903(明治36)年10月1日

国木田独歩

分量:約52
書き出し:見《み》たところ成程《なるほど》私《わたくし》は正直《しやうぢき》な人物《じんぶつ》らしく思《おも》はれるでせう。たゞ正直《しやうぢき》なばかりでなく、人並《ひとなみ》變《ちが》つた偏物《へんぶつ》らしくも見《み》えるでせう。けれども私《わたくし》は決《けつ》して正直《しやうぢき》な者《もの》ではないのです。なまじ正直者《しやうぢきもの》と他《ひと》から思《おも》はれたばかりに容易《ようい》ならぬ...
更新日: 2025/01/06
65c8aadc88adさんの感想

雙喜 何にたいして  正直なので  正直者と されるのか  人によって それぞれなのは ごく当たり前の 事ながら この文章は 結構ややこしい。下宿屋の娘と いい仲になるのだが 周りのものが いろいろと お膳立てを こころみるけど それに 乗らない。娘さんが やきもきしても 彼は 意に かいさない。簡単にいうと 優柔不断なところが 性格の 中心を 成しているように 見受けられる。春情を 充たしたあとの 虚脱感から 支配された よくあるお方と 感じた。06:56