「自来也の話」の感想
自来也の話
じらいやのはなし
初出:「演劇画報」1925(大正14)年5月

岡本綺堂

分量:約12
書き出し:自来也《じらいや》も芝居や草双紙でおなじみの深いものである。わたしも「喜劇自来也」をかいた。自来也は我来也《がらいや》で、その話は宋の沈俶《ちんしゅく》の「諧史《かいし》」に載せてある。京城《けいじょう》に一人の兇賊が徘徊した。かれは人家で賊を働いて、その立去《たちさ》るときには必ず白粉《はくふん》を以て我来也の三字を門や壁に大きく書いてゆく。官でも厳重に捜索するが容易に捕われない。かれは相変らず...
更新日: 2023/12/13
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物語の変遷。宋の我来也が日本で内容を変えて自来也となった。それが当たって別の作者が自雷也と変え、また別の作者が児雷也と変えた。そして今に至る、というかほぼ忘れられてしまった。