「四谷怪談異説」の感想
四谷怪談異説
よつやかいだんいせつ
初出:「演劇画報」1925(大正14)年5月

岡本綺堂

分量:約3
書き出し:四谷怪談といえば何人もおなじみであるが、扨《さて》その実録は伝わっていない。四谷左門町に住んでいた田宮伊右衛門という侍がその妻のお岩を虐待して死に至らしめ、その亡魂が祟りをなして田宮の家は遂にほろびたというのが、先ず普通一般に信じられている伝説である。しかもそんなたぐいの話は支那に沢山あるから、お岩のことも矢はり支那から輸入されたものではないかと思われるが、現に江戸時代には左門町にお岩稲荷があり、...
更新日: 2023/11/14
鍋焼きうどんさんの感想

かつて異説が存在していたことを知るだけでも価値がある。しかも中身が真逆。武家派と庶民派という対立構造も面白い。南北は戯作者だから怪談にして人気を博した。お岩と田宮はいい迷惑だ。

更新日: 2015/06/27
47ddf3e77597さんの感想

美談が良い。怪談話が流行した頃の作り話が、面白さも手伝って主流になってしまったのではないだろうか!? 江戸世話ものには美談が似合う。此れからは美談の方をもっと拡大して喧伝して欲しい。