「急行十三時間」の感想
急行十三時間
きゅうこうじゅうさんじかん
初出:「新青年」1926(大正15)年10月

甲賀三郎

分量:約32
書き出し:箱根山にかかると、車内も大分落着いて来た。午後十時半だ。只《ただ》、私の前に席を占めた異様な二人、一人は五十位の色の黒い頬骨の出た、眼のギロリとした一癖ありそうな男、一人はもう七十近いかと思われる白髪の老翁《ろうおう》だが、その二人が抑《そもそ》も出発の始めからのボソボソ話が気味の悪い犯罪の話ばかりだったが、未《ま》だ止《や》めようとせぬ。それも汽車が午後八時東京駅を滑り出てから暫《しばら》くは、...
更新日: 2022/06/15
阿波のケンさんさんの感想

トリックは面白い。守銭奴の父を懲らしめるための犯罪で最後にはホッコリするな。