「女順禮」の感想
女順禮
おんなじゅんれい
初出:「江戸生活研究 彗星 三月號」春陽堂、1927(昭和2)年7月15日

三田村鳶魚

分量:約6
書き出し:常憲院實紀を見ると、寶永元年八月の處に女順禮多く打むれ市街を徘徊し、かつ念佛講と稱し、緇素打まじはり、夜中人多く挑燈をかゞけ往來するよし聞ゆ、いとひがことなり、今より後停禁たるべし。といふ禁令がある。更に寶永七年八月の禁令は同文で、『頃日また婦女順禮やまずと聞ゆ、もし此後徘徊せば、町奉行屬吏を巡行せしめ、きびしく沙汰あるべし』と附加してある。女巡禮の禁制は容易に行はれなかつたのであるが何故にそれほ...
更新日: 2020/12/13
19双之川喜41さんの感想

 禁令だけを 表層的に みるのではなく 順禮の盛んになった事情や弊害に 目を向けるべきと 説く。 背景に 賣笑や騒音問題などが 看過出来なくなったという。 集団発狂のようなものは 世界でも 有ることはあるのであろうと感じた。