奇妙な物語なんだけど、切なく儚いと思ってしまった。
描写がバリエモい
ゾッとする美しさ。 情景とそれぞれの登場人物の表情がはっきりと浮かんでくる。
押絵の中に閉じ込められ、二度と元には戻れない。生身の人間としては耐えられない苦しみを想像した。
押し絵に恋したお兄ちゃん押し絵に入っちゃった まぁ幸せならいっかぁと思うが遺される娘さんがすこし可哀想
ふんふん さもあらんと すぐに察しがつく話であった。しかし浅草凌雲閣など懐かしい文言が見られ仁丹タワーをも思い出し、作品もさることながら興味深い作品であった。
「惚れる」ということほど、我が身を奮い立たせるものは無い。 「たとえ火の中水の中」 そんな意気地を思わせられる話である。 人間に必要なのはこういった「素朴な」感情なのかもしれない。
土井は 詩は 人を 天に上げ 天を 地に下げる と言う。 また 筋立てか 詩情か という議論は 本質的な 重要な論点であるかに 聞く。 鳥瞰すると 乱歩は 勿論 筋立ての人であるけど 抜きん出て 本作は 詩情溢れると 感じた。 本人も 気に入りだそうで 人を 天に上げたとも言えよう。
男が列車で出合ったもの、聴いたことははたして真実なのか。夢か現か。兄は、熱烈な恋の果てに思いを遂げたが、それは苦悩の始まりだった。どのような終幕を迎えるのか。兄思いの弟の役割は?ひとつ言えること。人生を捧げる覚悟がないのなら、絶対に逆さになった遠眼鏡で見られてはいけない。
話し手が狂人なのか爺さんが狂ってるのかすべて真実か 蜃気楼のように見え方が変わって面白い
ノスタルジックな美しい映画を観ている様で素敵でした。 小道具とか汽車とか服の感じとか登場人物の語り口調とか全てがレトロ感満載で、読みながらアコーディオンのメロウな音楽が聞こえてくる感じでグッときました! 乱歩先生、書いてて楽しかっただろうなぁー
面白かった、 文章が自分的に難易度高めなのでもっと理解したい
看不懂
今の言葉でいう「二次元は俺の嫁」の原点な気がする、そして、その末路。
夢か現か幻か そんな世界観に惹かれました
夢なのか現実なのか、それともほんとうの蜃気楼であったのか。 彼が垣間見た鮮やかで不気味なシネマは、日常から切り取られた小さな箱の中でたまたま交差した別世界の現実との出会いだったのだろうか。 彼の記憶でしかないそれを確かめることは誰にもできない
倒錯した世界である。
面白かった
江戸川乱歩作品の中でも文学色の強い難解な作品。 話の筋を追うだけでは蜃気楼のようにその実像を捉えることが出来ない。 押し絵と旅している男は狂人か? 主人公はどこで男と出会ったか? また、偶然出会っただけなのか? といった所まで考えてながら再読してもらいたい。
不思議な話でした面白かったです! 文字量も程よく難しい漢字や昔のかな使いなどもあまりなかったので、有名な文豪さんの作品を読んでみたいな~と思いたって読み始める人(かくいう私もその1人)にはとても向いている作品だと思いました!(´ω`)bグッ