「罪と罰」の感想
罪と罰
つみとばつ
初出:「ドストイエフスキイ全集 第五巻」三笠書房、1935(昭和10)年1月20日発行

ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ

分量:約1667
書き出し:第一篇一七月の初め、方図もなく暑い時分の夕方近く、一人の青年が、借家人からまた借りしているS横町の小部屋から通りへ出て、なんとなく思い切り悪そうにのろのろと、K橋の方へ足を向けた。青年はうまく階段でおかみと出くわさないで済んだ。彼の小部屋は、高い五階建の屋根裏にあって、住まいというよりむしろ戸棚に近かった。女中と賄いつきで彼にこの部屋を貸していた下宿のおかみは、一階下の別のアパートに住んでいたので...
更新日: 2025/01/31
89028e888ea1さんの感想

若い頃読んだ これは自分の事だと思った 勿論人殺しなどしていないし 生活もラスコーリニコフより裕福だったが 若い 勘違いしてた 酸っぱい思い出が なんとなくシンクロする様な ちょっと恥ずかしいけど大好きな作品

更新日: 2024/04/25
19双之川喜41さんの感想

 その昔 刑法の 久禮田教授から 罪と罰という字は 紛らわしいので 取り違えないようにと 注意を 喚起されたことがある。さて 大学生 ラスコーリニコフの犯罪は 二人の婦人を 殺害した ことである。独自の 理論で 武装して 実行に及んだ。罰については 流刑であり 強制労働を かせられた。罪刑の均衡を 欠くようにも 見えるけど 取り調べに 協力的などの 酌量の余地が 認められた。彼に 想いを寄せる ソーニヤは ラスコーリニコフを 追って 彼の地に 移住し 彼が 自らの愛に 気づくのを 辛抱強く 待つこととなる。冒頭の アル中及び依存症の 男たちの 執拗な 描写には うんざりしてしまう。しかしながら 中頃に コロンボ刑事にも 似た 予審判事の 登場で 知的好奇心が 充たされる。さらに 終段では 流れるような 文章で 愉しませて くれるので それらを 当てにして 読み進めるのも 手かもしれない。我ながら そも人生 罪だか 罰だか わかりにくい ものだと つくづく 想ってしまった。加えて 眼は霞むし 体の 節々は 痛むので できれば 若いうちに ちびちびと 読破されるのが 宜しいかと 愚考した。これ 老爺心という。

更新日: 2024/03/03
bdc674f02fd8さんの感想

凄く凄く感動した♥(⁠´⁠;⁠ω⁠;⁠`⁠)

更新日: 2022/09/28
303c29558091さんの感想

傑作である。