「吸血鬼」の感想
吸血鬼
きゅうけつき
初出:「報知新聞夕刊」1930(昭和5)9月30日~1931(昭和6)3月12日

江戸川乱歩

分量:約490
書き出し:作者の言葉この物語の主人公は、彼《か》のバルカン地方の伝説『吸血鬼』にも比すべき、人界の悪魔である。一度埋葬された死人が鬼と化して、夜な夜な墓場をさまよい出《い》で、人家に忍び入って、睡眠中の人間の生血《いきち》を吸い取り、不可思議な死後の生活を続ける場合がある。これが伝説の吸血鬼だ。被害者が血を吸われている最中に目覚めた時は、吸血鬼との間に身の毛もよだつ闘争が行われるが、多くは目覚めることなく、...
更新日: 2020/07/10
da7ac16521beさんの感想

長い小説でした。彼の作品はどれもわくわくします。

更新日: 2019/04/05
90ab76ed88f7さんの感想

最近乱歩にハマり、乱歩の小説を読み漁っている者です。 普段小説をあまり読まない自分でも乱歩の小説はとても読みやすいです。 自分は素人なのでなぜ読みやすいのかという点はよくわかりません。 ですが、乱歩の小説は不思議と苦無くするすると読めます。 それでいて人を惹きつける魅力に溢れています。 今回のお話は九百ページを超えており、読み始めた時は「最後まで読めるかな⋯」と不安に思っていました。 ですがいざ読み進めていくと、1人で読み進めるのが怖くなってくる程の奇怪な事件、予想だに出来ない展開、そして明智小五郎の鮮やかな推理に、乱歩の読みやすい文章が加わり、今まで読んだ事の無い様な魅力的な話が紡ぎ出されており、他の用事を差し置いて最後まで読み進めてしまいました。 思わず背筋がゾッとする程怖いのだけど、不思議と早くこの先を知りたいという気持ちが沸き起こりいつの間にかこのお話の虜になってしまいます。 お話の最後も、犯人が何を思っていたのか、読者に考えさせる余地があり読了後も余韻に浸りながらあれやこれやと考えてしまう程でした。 自分なんかの言葉で説明してもこのお話の面白さは伝わりきらないと思うので、もし読もうかどうか迷っている方がいらっしゃったら是非読んで欲しいと思います。 本当に面白いです。

更新日: 2019/02/21
6f9fba3f37e9さんの感想

乱歩は天才だ。あいしてる。

更新日: 2018/11/25
185935d19601さんの感想

 江戸川乱歩の作品の中で最も読んでいて、恐ろしい心持ちになる作品です。ですが、それだけに怖い物見たさが働くのでしょう。 読んでいくうちにどんどんと話に引き込まれてしまうのです。先が気になり、読みたいと言う気持が抑えきれなくなります。そして、読み進むうちに、また、自分の怖い物への好奇心がかき立てられてゆくのです。  さて、これからこの作品を拝見する皆さんへのネタバレは、控えておくことに致しましょう。この作品のネタバレをしてしまうと、とてもではありませんが、きっと、皆さんは読みたくなくなると想うのです。それについては、作品に引き込まれた訳を話さなければいけません。  自分がこの作品に引き込まれたわけは、ストーリー展開が過激なだけではないのです。 筆者、江戸川乱歩が紡ぐ、巧みな文章に魅了されるのです。 この作品は、そのものが最もよく活かされているのだと思います。  だから、こそネタバレで話の内容だけを知るのではなく、江戸川乱歩の紡ぐ言葉を皆さん自身で感じていただきます。  今自分の何とも長く身勝手な感想文を読み終えて下さろうとする皆さまに最後の一言で締めたいと思います。  さあ、貴方は作品紹介へ戻りこの作品を読むのです。  早く!早く!!躊躇わずに!!!  江戸川乱歩の世界観と恐怖感が待ちわびているでしょう。

更新日: 2018/06/21
05a56b584be0さんの感想

本作品の内容から、本作品の題名を 類推するのは難しいかもしれない。本作品を読みきったところで、題名をイメージすることはできよう。最初、題名からは、悪党は“ヴァンパイア”をイメージ した。読み進めると、“せむし男”を彷彿させる。トリックには、作者の名著「屋根裏の散歩者」「人間椅子」を読まれた読者は、「これぞ“乱歩ワールド”」と思われることであろう。

更新日: 2017/11/07
62d019865a85さんの感想

これは少し長いですが、本当に読んだ方が良いです!情景を思い浮かべながら読むと更に、奇怪感が増します。w 今までいろんな作品を読んできましたが、これが一番背筋がゾーッときました。