パニック障害の話。一度は治まっていたのが、突然ぶり返して混乱するとか、医者が同行してくれているのに、仕事モードじゃない彼には伝わらないというのもツライ。 今ではこの症状が周知されているけど、この頃は大変だったろうなあ。
鉄道病というのが本当に存在するのかは知らないが、迫真の描写でともかく大変だということはわかった。ただ単に刺激に弱い障害の気もするが。 傍から見れば過敏なエリートが徴兵を嫌がっているようにしか見えないが、当人にとっては死も考える大問題なのだろう。案外このまま何事もなく電車に乗れそうな気がする。 女性の足に傾倒する谷崎には珍しい内容であった。
鉄道病という 神経症状に苦しむ様子が 描かれている。 徴兵検査に向かうことも 影響があるのかもしれない。 痛々しいけど 微かなユウモアで 救われるようにも感じた。
恐怖とは、神経症の病気。 処方箋は孤独にならぬこと。
異種への恐怖の力は同種である人間の付き添いがなんだかんだ一番効く、というのは本当によく分かる。恐怖心への共感で何度も頷きながら読みました。
この中で書かれている鉄道病とは、今でいうパニック症候群のことだそうで。ここまで鮮明に症状が描かれているのは、谷崎潤一郎自身がパニック症候群だったからだという。それを踏まえてみると、なかなかに興味深い話だった。
中途半端なところで終わっていてスッキリしない気がする。
えらくかわいいTさん 徴兵の検査なんて誰でも嫌だよね 谷崎はこんなかわいい作品にして 戦争なんて嫌だと言っている と思う
今で言うとパニック障害でしょうかね。
鉄道病とは聞き慣れない病名である。 汽車などに乗ると発症する神経病のようだ。電車では大丈夫かもしれず、チャレンジする。汽車と電車の違いが解らぬが、距離的な感覚であろう。