「牧野富太郎自叙伝」の感想
牧野富太郎自叙伝
まきのとみたろうじじょでん

02 第二部 混混録

02 だいにぶ こんこんろく

牧野富太郎

分量:約99
書き出し:所感何時《いつ》までも生きて仕事にいそしまんまた生まれ来ぬこの世なりせばわれらの大先輩に本草学、植物学に精進せられた博物学者の錦※《きんか》翁伊藤圭介先生があった。珍しくも九十九歳の長寿を保たれしはまず例の鮮《すく》ない芽出度《めでた》い事である。しかるに先生の学問上研鑽がこの長寿と道連れにならずに、先生の歿年より遡りておよそ四十年程も前にそれがストップして、その後の先生は単に生きていられただけで...
更新日: 2023/04/18
たまやさんの感想

牧野富太郎博士のお人柄が存分に味わえる第二部。 自由きままで忖度のない随想の数々に思わずクスリとなってしまいます。 博士が若き日、植物学を志すにあたり自らに記した15の心構え、赭鞭一撻(しゃべんいったつ)の原文もここにあります。これは必見。 これから学問を志す若い人がこの本を手に取ることを願います。