「アラスカ通信」の感想
アラスカ通信
アラスカつうしん
初出:「花水木」文藝春秋新社、1950(昭和25)年

中谷宇吉郎

分量:約42
書き出し:アリューシャンを越えて七月六日の午後、ノース・ウェスト機で羽田を立った時は、雨の中であった。しかし間もなく雲の上に出たので、気象状態はそう悪くなかった。ときどき霧雨が窓を濡らし、灰色の雲がちぎれちぎれにとぶ。そして機は時々軽くゆれた。ところが千島《ちしま》の沖へかかった頃から、急に気流の状態がよくなった。三十六人乗りのあの大きい飛行機は、まるでぴたりと空中に静止したように、ちっとも動揺が感ぜられな...
更新日: 2022/03/02
8702fcaf2228さんの感想

世界を愛し世界に愛された男がそんな男達に会うはなしか