「魔の退屈」の感想
魔の退屈
まのたいくつ
初出:「太平 第二巻第一〇号」時事通信社、1946(昭和21)年10月1日

坂口安吾

分量:約30
書き出し:戦争中、私ぐらいだらしのない男はめったになかったと思う。今度はくるか、今度は、と赤い紙キレを覚悟していたが、とうとうそれも来ず、徴用令も出頭命令というのはきたけれども、二、三たずねられただけで、外《ほか》の人達に比べると驚くほどあっさりと、おまけに「どうも御苦労様でした」と馬鹿丁寧に送りだされて終りであった。私は戦争中は天命にまかせて何でも勝手にしろ、俺《おれ》は知らんという主義であったから、徴用...
更新日: 2015/07/23
7f4a0e1743b9さんの感想

戦中戦後人の荒廃して行く姿が感じられました。