坂口安吾
雙喜 安吾の 一所不在ぶりが 記されている。旅先で 歩き回る わけでもなく ひたすら 部屋を 出る ことなく 篭って いるのだから 転地 療法 というわけでも なく 自分自身を みずから 追い詰めて いくような 不思議な 性向を 持っている。他人には 解りにくい 気持ちの 動きを 自身では 良く 分析しており 巧みな 文章に 昇華させる。ややこしい 性格の 人は 大変な もんだと 愚考した。