水上滝太郎
新婚夫婦が 寺の持ち家を借りた。庭には 柿の木があり たわわに実っていた。渋柿だと 言い聞かされていたけど 子供達が 柿泥棒をしに頻繁に 忍び込んでくる。そのことに 業を煮やした 寺側は 総出で 柿の実を落として 夫婦に お裾分けとして 柿をくれた。食べてみたら 柿は渋くはなく 甘かった。境内の自然描写が 丁寧であると思った。